その5 どんなクルマでもOK?

そう,どんなクルマでもOKです!

...というのがお答えです。


実際のところ,ジムカーナの初級イベント,特に非公式競技会や練習会ではいろんなクルマを見かけます。

アルトとかワゴンRとか軽自動車は普通に見かけますし,ワゴン車もよく走ってます。SUV車も走ってますし,低床ミニバンやバリバリのRV車も見かけたことがあります。いつのクルマやねん!というような旧車も見かけますし,ポルシェやGT-R,NSXのようなスーパーカーも走ってます。

因みに私は現在MAZDAのデミオでジムカーナやってますし,同じクラスではヴィッツ,スイフト,フィット,マーチなんかがライバル車です。


ある練習会での一コマ。RX-7やS2000,インプレッサなどに混じってデミオが2台...
デミ助の前の白いデミオさんはタイヤも含め全くのノーマル仕様でした。

もちろんインテグラやシビックなどHONDAのスーパーFF車はいっぱい走ってますし,ランエボやインプレッサも4WDクラスの主流です。

もちろんマニュアル車ばかりではなくATやCVTのクルマもいっぱいです。


これもある練習会にて。デミ助のお隣はミラージュ,その向こうにはラクティスも。
ここには写ってませんが,手前の方にはヴィッツの方もいました。

強いて言えば,ジムカーナで見たことがないのは,プリウスなどのハイブリッド車ぐらいでしょうか。でも全国探せばプリウスで走ってる人もきっといると思います。


...したがって,初心者向けのイベント,特に非公式競技会や練習会などはまさに「どんなクルマでもOK!」です。まずはともかく,勝ち負けにはこだわらず,あなたの今乗ってるクルマで練習会にエントリーしてみましょうか。


ただし...ワゴンRなど背の高い軽自動車やミニバンの方だけは,クルマの「転倒」に気をつけて下さい。背が高く車幅が狭い目のクルマは,強い横Gがかかるとクルマがごろんと横倒しになってしまったり,ひどい時はごろんごろん転がってしまいます。これを「転倒」と呼び,場合によってはクルマが全損になります。

こうならないためには,あまりハイグリップのタイヤをはかない,足回りをしっかり固めるなどの対策が考えられますが,ぎりぎりまでタイムを詰めるような無理な走行をしないことが一番です。無理をしなければ,こういうノッポなクルマでもジムカーナは十分楽しめます。

それでも自分のクルマでジムカーナをして大丈夫かどうか不安な方は,練習会の主催者にメールか電話で具体的な車種を伝えて相談してみるといいでしょう。


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さて,とりあえず自分の普段乗りのクルマで練習会を何回か走って見ました。
これだけでも十分楽しめたと思いますが,いよいよ競技会にデビューしてみたくなったとしたら...

あなたのクルマがインテグラやランエボなどスポーツタイプのクルマであれば,少なくとも初心者クラスには問題なくエントリーできます。優勝だって腕次第。

そういうクルマではない場合...やはりクルマによって有利不利はあります。
軽いクルマ,パワーのあるクルマ,ATよりはMTのクルマ...

しかしそれでも,初心者クラスは腕の差が大きいので,あなたに十分な実力があれば,小っちゃなATのお買い物グルマでスポーツカーをぶち抜くことも不可能ではありませんよ!


ただ,初心者クラスを卒業して,公式戦で本格的にジムカーナをやろうとすると,徐々にクルマによる有利不利が大きくなってきます。

というのも,公式競技には排気量と駆動方式によって厳然たるクラス分けがあり,ドライバーの腕も上がってきてドングリの背比べになってくるからなんですね。

因みに公式戦のトップ,全日本戦のナンバー付き車両のクラス分けは下の表のようになってます。

排気量駆動方式主力車種
N11000cc未満何でもヴィッツ(SCP10)
N21000cc以上FFインテグラ(DC2)
N31000cc以上FRRX-7,エキシージ,NSX,S2000
N41000cc以上4WDランエボIX
SA11600cc未満2WDCR-X,シビック(EK9),RX-8
SA21600cc以上2WDRX-7,インテグラ(DC2),NSX
SA31600cc以上4WDランエボ[〜IX











もちろん主力車種以外のクルマに全くチャンスがないというわけではないのですが,腕の差が僅差になってくるとどうしてもクルマの差で順位が決まるようになるので,みんなが「勝てるクルマ」に集中してしまうんですね。特にN1,N2,N4クラスは事実上,表の主力車種のワンメーク状態になってます。


全日本戦での一コマ。N2クラスhirobot師匠のDC2インテの周りもDC2インテだらけ


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もしあなたが地区戦から全日本を戦うレベルに達したら,おそらく「勝つ」ためにクルマを買い換える必要が出てくるでしょう。改造にもかなりのお金がかかるようになりますし,競技用のパーツがリリースされてないようなクルマは論外です。

しかしそのレベルに達するまで,普通は数年以上かかります。おとーさんなんかは何十年かかっても到達できなさそうな雰囲気です。

それまではとりあえず,今の自分のクルマでジムカーナを楽しみませんか?

もちろん最初から上の表の中の車種を買うのもいいでしょう。おとーさんも数年前にDC2インテグラを購入したことがきっかけでジムカーナの世界に復帰しました。いきなりランエボを買っちゃっても,もちろんOK!です。

でもこのクラス分けは何年かに一度大きく変わります(次は2010年に変わる予定)。そうなるとまた主力車種が変わる可能性も大です。最初から「勝つ」ことを目的にクルマを買うのは熱い熱い若者に任せて,思慮も分別もある「待てる」大人は,自分の愛車で初級〜中級イベントを十分に味わってからにしましょう。



今回のまとめ

・初級イベント,特に非公式競技会の初心者クラスや練習会では,勝ち負けにこだわらなければ「どんなクルマでも走行OK!」。
・ただし,ジムカーナ走行が得意なクルマと苦手なクルマは存在する。ジムカーナ走行が苦手なクルマであまり無理はしないこと。
・中級〜上級イベントになるにつれて「勝てる」クルマは限られてくる。
・思慮も分別もある大人は,焦って最初から「勝てるクルマ」を手に入れようとせず,まずは自分の今の愛車で初級〜中級イベントを味わい尽くしてから,必要に応じてステップアップを考えよう。


Updated on Dec 29, 2008.